糸井重里さんが毎日書く「今日のダーリン」。
僕は、空き時間などによく読むのですが、4月27日の文章もすごくよかったです。
引用:1101.com
・「ひとりでいる時間の顔が想像できる人」がいる。
そうでない人もいる、ということになるが…。周囲にだれもいないところでは、じぶんが裸で出てくる。
いつも陽気な人の表情にも憂いが見えるかもしれない。
人間関係に気をつかって遠慮している必要もないから、
重い部分や暗いところも出てきておかしくない。
あんがい獰猛なまでの好奇心だってあるかもしれない。
ひとりで感じ、ひとりで思い、ひとりで考える。
この時間を持っているかどうかが、とても大事だ。
ふだん、どんなに浮ついて見える人でも、
「ひとりでいる時間」の顔が想像できる人なら、
ぼくは、信じてつきあいたいと思っている。
善悪とか、損得とか、趣味がどうのとか関係ない。
「ひとりの時間」のあるなしは、なにより大事だと思う。というようなことを、ぼくは前々から思っていたが、
「ひとりで考える時間」というものが、
創造的な仕事をするときにとても重要だということを、
創造技術者(と名付けた)の濱口秀司さんに教わった。
「三人寄れば文殊の知恵」なんてことを言うけれど、
三人で寄る前に、それぞれのひとりが考えてなかったら、
ほんとうに芯のある答えにたどりつかないというわけだ。「ほぼ日」で、これまでやってきてよかったことのなかに
「ミーティング」を大事にするということがある。
会って集まって他の人の声を重ねていくことは、
小さな社会にじぶんの考えをさらすということでもある。
これはとてもいいことなのだけれど、その前の、
「じぶんの頭をぐるぐる動かした」時間がないと、
あんがい、ただの意見の調整のようになりかねないのだ。この4月から「ほぼ日」では新しい金曜日を設定した。
この曜日を、じぶんひとりの頭で考えるための日にする。
街に出ようが映画に行こうが、席にはりついてようが
じぶんで選んだやり方でかまわない。
とにかく、「ひとりの時間」に、ひとりで考えるのだ。
このクセをつけることを会社としてやってみる。
もしかしたら、かえって厳しい金曜日、とも言えるかな?
ひとりで感じ、ひとりで思い、ひとりで考える。
最近の、「ひとりで過ごす時間」を省みて、もっともっと頭を使わないといけないと感じました。
糸井さんは、毎日こうやって「今日のダーリン」にひとりで考えたことを発信しつづけているのだから、もうスーパーマンみたいです。
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