商店街に根付く関係性の世界と場の感覚。

Pocket

先日、日暮里駅から徒歩5分ほどのところにある谷中銀座商店街に行ってきました。外国人観光客が多く、どことなく観光地化されている印象を受けましたが、それでも商店街の活気と昔ながらの懐かしさを感じました。

商店街とその周辺を巡ってみて感じたことが、商店街には関係性の世界があるということです。

食べ歩きをしながら考えたことについて書きたいと思います。

商店街の衰退

商店街の明確な定義はないようですが、僕がイメージしているのは道路を挟んで両側に小売や飲食、サービス業などを営むお店が近接し商店群を作っている形態のものです。

商店街には、独立してそれぞれの専門性を持ったお店が揃っています。商店街にいけば、何もかもが揃うのです。谷中銀座商店街も、魚屋、肉屋、酒屋、八百屋、電気屋、洋服屋、雑貨屋、花屋などなど、そこに行けばなんでも揃う環境がありました。

谷中銀座商店街は、現在でも賑わいをみせますが、全国のほとんどの商店街は、食料品や日用品などをまとめて短時間に買えるようにしたスーパーマーケットやコンビニの台頭により、衰退していきました。商店街で欲しいものごとにそれぞれのお店を周らなくてはいけなかったのが、スーパーなどで効率的に買い物ができるので消費者がそちらに流れたのです。

消費者のお金の使い方の変化によって、商店街が衰退していきました。

「お金の使い方」に関連する記事:NPO活動や社会起業家を目指すのは、働くことに対する不信感の裏返しなのかもしれない!?

効率的に買い物ができるようになったのは素晴らしいことだと思います。ただ、買い物の効率化によって、失われたものもあるのだと思います。

関係性と場の感覚

商店街には、関係性の世界があったのだと思います。

お店の人は、常連さんとのつながりが多く、その人の顔をみれば好みにあったものを提供することができました。消費者も、お店のご主人の顔が担保になり、信頼して良い買い物をすることができたのです。スーパーマーケットでもいいものは買うことはできますが、一つの仕事を専門にしているプロフェッショナルが目利きをし、直接良さを紹介してくれた商品にはいろんな意味でかなわないのだと思います。

また、僕が最近意識している「場の感覚」というものが、商店街にあるのではと考えています。

商店街を歩いて、人と会話し、買い物をするというなんでもないようなことですが、何度も利用しているとその商店街との何かしらのつながりを感じるようになります。これは、言語化しにくい感覚ですが、愛着といってもいいのかと思います。

「場の感覚」に関連する記事:若者は、豊かさを求めてローカルな地域へと向かっている。

「場の感覚」も関係性の世界の中にはいっているのかもしれません。

さいごに

商店街には関係性がありましたが、逆に考えると、スーパーマーケットにおいてお客さんとの関係性を生み出すことができたら、すごく強いと思います。

スーパーマーケットやコンビニで、なんでもまとめて買えるような時代だからこそ、あらためて商店街が人々にもたらしていたことや、消費のあり方について考えてみることも大事なことなのかと思います。

Pocket

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です