船に乗るのではなく、潮に乗れ。

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ベンチャーキャピタリストである村口和孝さんのお話を聞く機会がありました。ベンチャーキャピタリストとは、まだ売上もない企業であったり、事業立ち上げ段階の赤字の企業に対して、投資を通じて事業支援を行う仕事です。

投資した企業が成功する確率が3割と言われるベンチャーキャピタルの世界で、村口さん5割の成功率を誇っており、DeNAを立ち上げ期から支援していたことでも有名な方です。

村口さんの話を聞いて、印象に残ったのが「船に乗るのではなく、潮に乗る」というお話です。

瀬戸内の海に生きる船乗りの教え

村口さんは、徳島県海部郡海南町(現:海陽町)出身の方で、海と共に子供時代を過ごしました。漁師から聞いたことが、「船乗りは船に乗るのではなく、潮に乗る」ということです。

潮の流れが速い瀬戸内の海を仕事場としている漁師にとっては、潮の流れに逆らって目的地を目指すのではなく、潮の流れを見極めながら、それをうまく味方につけながら目的地に向かう必要があります。

この「船に乗るのではなく、潮に乗る」という言葉は、今を生きる僕たちの生き方の教訓としても読むことができます。

潮に乗らないと、行き先を間違える

しっかりと潮に乗らないと、スムーズに海上を進むことができず、潮の流れに翻弄されて船酔いすることがあるでしょう。

これは、企業の選択にも当てはまることだと思います。どんなに良いとされている企業(船)に乗ったとしても、世界経済やトレンド(潮)の流れを読めていないと、行き着く先は大変なことになるかもしれません。東芝やシャープなどの有名な大企業の今が、それを物語っています。

潮の流れを見ることは必須ですが、そもそも乗る船を間違えるということもあります。しっかりと潮に乗っていても、入社して本当に自分に会わない会社(船)に乗る可能性が大いにあるのです。

自分に合わない船であれば、違う船に乗り換えることも考える必要があります。同じ業界の潮に乗っている他の船に乗り換えてもいいし、違う潮の流れに乗った企業に移ってもいいのです。

そもそも、入社前に自分にあった企業を目利きするということは難しいことなので、それは逃げなどではなく、合理的な選択だと思います。

電通で働いている新卒1年目の女性が、自死を選んでしまったショッキングなニュースがありました。彼女が乗るべき船でなかったのだと思います。船を乗り換える選択があっただけに、非常に悲しい事件でした。

自分が信じる潮の流れに乗る

5年後、10年後、その先を見据えながら、自分がどうありたいか、どうなりたいかを真面目に考えながら自分を操縦していく必要があります。

もしかしたら、その潮は自分にしか見えていない潮の流れであり、世間一般からみればバカと言われるかもしれません。なりたい自分になるためには、他の潮に乗っている人々の批判を乗り越えていく勇気が必要になってくることもあるでしょう。

でも、自分の信じる潮に乗って入れば、後になって後悔することはないでしょう。世界で革新的なことを起こせる人たちは、僕たちが知らない潮の流れに乗っているのだと思います。

「自分が乗りたい潮の流れ」と「世の中の潮の流れ」が交わるところを仕事にする

訪日外国人向けのメディア「MATCHA」を運営する青木優さんのブログに、「「自分のやりたいこと」と「これからの時代」が交わるところを仕事にする」という記事があります。

内容を一部引用します。

成長している分野だと、投資が行われる分、金銭的人的なもの含め挑戦をしやすいです。医療やスマートフォン、宇宙、映像関連なんかわかりやすい例だと思います。

逆に、これから小さくなってしまう分野では、やりたいことができなくなることも少なくないです。どれだけ好きなことであっても、お金を稼ぎにくくなるので、仕事として継続できないことが多いからです。

好きなことは仕事にしないほうがいい、とよく言われるのは、こう選択ミスが起きやすいからだと思います。

やりたいことを仕事にするうえでの注意する点を、非常にわかりやすく説明されています。

好きなことであっても、世の中の潮の流れに乗っていないと、仕事として継続できない可能性があるということを示唆しています。

「自分のやりたいこと」(自分が乗りたい潮)と「これからの時代」(世の中の潮の流れ)が交わるところを仕事にするのが理想的な形なのかもしれません。

最後に

「船に乗るのではなく、潮に乗る」という話をしました。

自分の乗りたい潮の流れに乗ることが一番大切なことだと思いますが、世の中の潮の流れにもちゃんと乗る必要があります。そのうえで、自分にあった船に乗ることができれば、良い選択ができているのでしょう。

僕も、常に潮の流れを気にしながら、自分という船をしっかりと操縦していきたいです。

それではまた〜!

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