人前に立ってプレゼンテーションをすることに、苦手意識を持っている人はたくさんいると思います。
僕自身も、どちらかというとあがり症で、人前に立って話すことが苦手でした。プレゼンに関しても同様に苦手意識を持っていましたが、あるアドバイスを実践することによって、いまではほとんど苦手意識を持たなくなりました。
僕が苦手克服のために実践したのが、自分がプレゼンしている様子を動画にとり、その動画を使って反復練習をすることです。たったこれだけを実践することで、プレゼンテーションが確実に上達します。
動画を撮ることで、自分のプレゼンを知る
友人に話しているところを撮影してもらうというのが、ベストだと思いますが、自分一人でも撮影することはできます。
話している様子を動画に撮って、それを見返すことで、客観的に自分のプレゼンテーションを知ることができます。自分が話しているところを動画で見るのは、なかなかしんどい作業ですが、自分の話し方のクセであったり、内容の分かりずらさを見つけられます。
繰り返し動画を見て、修正ポイントを洗い出し、再びプレゼンテーションをしている動画を撮ります。そうすると、また新しい修正ポイントが出てきます。
この作業を何回か繰り返していくうちに、プレゼンテーションが形になっていきます。プレゼンに慣れていない人は、最低3回はこの作業を繰り返してほしいところです。動画に撮って、修正するという作業を繰り返していくと、自然とプレゼンの内容が体系的に頭の中に入ってくるのです。
納得できるくらいのプレゼンができたら、その動画を繰り返し見て、聞いてほしいです。話している様子を見なくても、通勤や通学時間に繰り返し話している内容を聞いているだけでも大きな効果があります。
徹底的に叩き込んだプレゼンを寝かせる
上記の準備をしっかりするだけで、合格点を超えるプレゼンテーションができますが、さらにプレゼンに磨きをかけるために、おすすめしたいのが一回プレゼンを寝かせることです。
名著の『思考の整理学』には、アイデアを寝かせる重要性が書いてあります。
内容を引用します。
“みつめるナベは煮えない”ということわざがある。早く煮えないか、早く煮えないか、とたえずナベのフタをとっていては、いつまでたっても煮えない。あまり注意しすぎては、かえって、結果がよろしくない。しばらく放っておく時間が必要だということを教えたものである。考えるときも同じことが言えそうだ。あまり考えつめては、問題の方がひっこんでしまう。
筆者の外山滋比古さんは、思考の整理法としては、寝させるほど大切なことはなく、思考を生み出すにも、寝かせることが必須であるとおっしゃっています。
まさに、プレゼンテーションにも同じことが言えるのではないでしょうか。
一回頭に入れたものを、あえて忘れてしまうくらいのスタンスで寝かせておいて、発表の2日前くらいに再び内容を掘り起こすと、これまで見えていなかった改善点が出てきます。それを改善することでさらにプレゼンに磨きがかかり、一旦忘れたプレゼンの内容を再び確認することで、確実に頭の中にプレゼンの内容が定着するのです。
最後に
プレゼンテーションは、準備の段階でその良し悪しが決まるといいます。自分のプレゼン動画を撮り、ブラッシュアップを繰り返していくことで、いいプレゼンができるようになると、僕の経験から強く思います。
プレゼンに苦手意識を持っている人には、動画を撮ることを活用してほしいですし、プレゼンが得意だと思っている人も、動画を撮ることで、話し方のクセが見えてくるのでおすすめしたいです。
また、時間に余裕かあるときは、ぜひプレゼンを寝かせるということを実践してみてほしいです。
それではまた!
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