非効率であっても、個人の偏愛がこれからの価値になる。

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生まれたときからモノが満ち足りているから「乾けない」世代が、これからどうやって生きていけばいいのか。

尾原和啓著『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』には、ものが溢れる経済的な豊かさが、もはや生きることのモチベーションとならないような「乾けない」世代に対するアドバイスが書かれています。

特に共感したのが、非効率であっても、個人が熱狂できるものがビジネスになっていくという部分でした。以下、本書からの引用です。

これからは「他人から見れば非効率かもしれないけど、私はどうしてもこれをやりたい」という、偏愛とも言える嗜好性を、個人がどれだけ大事に育て、それをビジネスに変えていけるかが資本になっていくのです。

日本の人工知能の権威、東大の松尾豊教授が、こんな話を聞いたそうです。「昔の資本は筋肉でした。肉体労働を集約できることが強かった。それが蒸気機関の発明で追いやられて、今の資本は頭脳になった。そして頭脳は人工知能によって効率的な仕事に追いやられて、次の資本は非効率を産業としていく嗜好になっていくのです」。

これを受けて教授は「自分が何を好むのかという情報はこれから価値になります」と語っています。

非効率の価値

本ブログでも、非効率なことが、これからはもっともっと価値として捉えられていくのではないかということについて言及しています。

参照:現代の飛脚から学ぶ非効率の価値。非効率だからこそ、愛情や想い、物語を届けることができる。

参照:人の手がかかるものづくりには非効率の価値があるから、その他の作業をできるだけ効率化するべき。

徹底的な効率化の行き着く先に、非効率なことが注目されるというのは、非常におもしろいことですよね。

経済的な豊かさを目指し続ける社会対して、なんとなくモヤモヤするような気持ちを抱いている人にとっては、本書を一読してみると参考になることがたくさんあると思います。

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