NPO活動や社会起業家を目指すのは、働くことに対する不信感の裏返しなのかもしれない。

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私達が、あたりまえのように使っているお金ですが、お金の役割や本質についてちゃんと考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

投資家が「お金」よりも大切にしていること』の著者である藤野英人さんは、投資信託を運用するファンドマネージャーとして活躍されており、その職業柄、お金とは何なのかを徹底的に考えてこられた方です。

僕は、本書を読んだことで、「お金のこと」「働くこと」に対するイメージが大きく変わりました。非常に読みやすく、示唆に富んだ内容なので、どなたにも一度は読んで見てもらいたい本です。今回は、本書について紹介したいと思います。

社会貢献は消費することでも成し遂げられる

社会貢献と聞くと、課題を解決したり、困っている人を助けたりするというようなイメージがすぐに浮かびますが、実は、消費をすることによっても成し遂げられます。

例えば、赤ちゃんは一円も稼ぐことができませんが、赤ちゃんがいることで成り立っている企業や産業がたくさんあります。

また、なんらかの理由で働けない人や、家に引きこもっている人でさえ、消費活動を行っており、それによって多くの人びとの生活が支えられているのです。そう考えると、人はただ生きているだけで価値があると言えるのです。

消費しているだけで、社会にちゃんと貢献できているのです。

お金の使い方に自覚的になる

世の中は、みんなが使ったお金で成り立っています。あたりまえなことですが、みんながなんとなくスタバを使い、惰性でマクドナルドのようなファストフード店ばかり利用していたら、個人商店のカフェや飲食店は衰退し、いずれなくなってしまいます。

日本の地方や郊外はどこを訪れても同じようなお店が立っていたり、ショッピングモールが立ち並んでいますが、それは皆がそこで消費するからこそ、成り立つ風景なのです。

もし、個人経営の素敵な喫茶店や、レストランがたくさんある町が理想だったら、そのようなお店を自覚的に利用することが大切なことなのでしょう。

消費することは、社会を作っていくことなのです。

NPO活動や社会起業家を目指すのは、働くことに対する不信感の裏返し?

若い世代を中心にNPOやNGOでの活動を通して社会貢献をしたり、ビジネスの手法を通じて社会課題解決する社会起業家に憧れる人が増えています。藤野さんはそのような流れの一因が、会社という存在や働くということに対する不信感の裏返しではないかと考えています。

会社とは何か、仕事とは何かもまだよくわかっていないのに、勝手に悪いイメージを持って、そこから逃れるために、NPOやボランティア活動などに向かっているのではないかという考えです。

この点、非常に共感するところがありました。というのも僕自身、ただお金儲けに人生を使うのもつまらないから、社会貢献活動を通じて世の中に価値を生み出そうと考えていた時期がありました。

その当時は、お金を稼ぐこと自体が立派な社会貢献であり、世の中に価値を生み出す大きな手段であるという視点が欠けていたと思います。本書を初めて読んだの時に、お金を稼ぐことについてかなり誤解をしていたことに気がつきました。

最後に

本書は、「お金とは」「働くとは」「投資とは」を考えるうえで、最適な本です。

「投資とは、いまの瞬間にエネルギーを投入して、未来からお返しをいただくこと」という藤野さんの言葉があります。

私達一人ひとりが、「投資家」としての視点を持ちながら生きていくことが大切なのかもしれません。

それではまた!

関連記事:カリスマファンドマネージャー 藤野英人さんの『君の人生を変える100の小さな習慣』

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