ローカリズムとは何か?グローバル化する市場経済に振り回されない小さな世界を創造するということ。

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内山節さんの著書『ローカリズム原論』には、ローカリズムとは何かについて、非常にわかりやすい言葉で説明があります。

そもそもローカリズム(Localism)とは、日本語では地域主義(ちいきしゅぎ)のことで、各地方の独自性や特徴を重視し、尊重する考え方をいいます。

今回は、ローカリズムについてです。

ローカリズムに向かう人が真のグローバリスト?

ローカルに流れる人々は、グローバル化を否定しているのではなく、自らが生きる場所でしっかりと根を張りながら、そこから世界とつながろうと考える人が多くいるようです。以下、『ローカリズム原論』からの引用です。

グローバリズムとローカリズムの対立が、社会のひとつの軸になりはじめていると私は考えています。国のかたちとしては社会主義国家、資本主義国家の違いはあっても、いまの中国がそうであるように、どちらもがグローバルかしていく、それが現代社会です。

このあり方に限界を感じた人のなかからローカリズムに向かう人たちがでてきた。それが今日の状況でもあるのです。私がときどき行くフランスでもローカリズム系の勢力が伸びています。ローカリズム系の勢力の特徴は、自分たちの基盤とする場所=地域をしっかりと持った暮らしをしながら、そこに閉じこもるわけでなく、そこに根を張りながら世界とつながろうとしていることにあります。

ローカリズム系勢力は反グローバリストとか反グローバリズムとも呼ばれますが、当事者たちは反グローバリズムではないといっている。今日の暴走する資本主義、暴走するグローバリズムに反対しているだけで、それぞれの生きる場所にしっかりと根を持ちながら世界とつながっている自分たちこそ真のグローバリストだといっています。

グローバル化する市場経済に振り回されない生き方

グローバル化する市場経済にふりまわされないためにも、地域や自然との関係性をきずき、自分たちの生きる世界を創造していくことがローカリズムと言えます。以下、引用です。

ローカリズムとは何かというと、自分たちの生きている地域の関係性を大事にし、つまり、そこに生きる人間たちとの関係性を大事にし、そこの自然との関係を大事にしながら、グローバル化する市場経済に振り回されない生き方をするということです。

ここが自分たちの生きる世界だという地域をしっかりもちながら、そういうローカルな世界を守ろうとする人々と連帯していく。ときには各地の仲間たちに呼びかけてフランス全土で反グローバリズムの連動をしかけたり、世界とネットワークを結んだ動きをしたりしています。

現代社会は、個人を軸とした国民国家・市民社会・資本主義という仕組みで展開していきましたが、その全てがシステムに管理されて社会としてつくられていました。国民国家では国家システムに管理され、市民社会も社会システムに管理され、資本主義は市場経済というシステムに管理されています。

そしてシステムに管理された個人はどんどん無力化していきます。人々は問題の所在がわかっていてもシステムから逃れることができない無力な人間になっている。それに対する反撃が反グローバリズムであり、ローカリズムだと言えます。

ローカリズムというのは個人をシステムが管理するというかたちではなく、小さい単位の共同体、共同の世界を「われらが世界」として作り、われらが世界を基盤にして世界を変えていく、そういう動きです。

最後に

イギリスのEU離脱、そしてトランプ政権の誕生などグローバル化の転換点を迎えていると言える今。

地域に流れ、その土地に根ざしながら活動している人々の中には、グローバル化する市場経済に対して、できるかぎり影響されないような自分たちの小さな世界をつくりたいと考えている人が多くいるのではないでしょうか。

それではまた〜!

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