鹿児島移住ドラフト会議の課題。話題性はあるが、移住促進への効果はいかなるものか。

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鹿児島移住計画が主催する、「鹿児島移住ドラフト会議」というイベントが2016年4月に開催されました。

参照:移住希望者との交渉権、ゲット! 鹿児島県でドラフト会議 [鹿児島県]

このイベントは、いわゆるプロ野球のドラフト会議を真似し、事前にエントリーした応募者の中から来てほしい移住希望者を各団体が指名し、その交渉権が得られれば地域情報などを1年間独占的に提供しながら、移住を呼び掛けられるというものです。

最初は面白い試みなのではと思いましたが、その内容を見てみると、このイベントには課題があると感じたので、その点について考えてみたいと思います。

ドラフト会議を通じてそれが移住に繋がるのか

まず、応募者は指名されるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

ドラフト1位〜5位指名者には、指名した各地域の特産品詰め合わせをお贈りします。また、指名対象地域は、あなたが地域に入りやすいように一年間仕事の紹介や住宅の紹介、地域ガイド、地域との交流会開催など、あなたの不安を取り除くサポートを行います。引用:鹿児島鹿児島移住ドラフト会議HP移住ドラフト会議

これを踏まえた上で、このドラフト会議の応募者には2パターンいると思われます。

まず、移住先の候補地として鹿児島県の7地域挙がっていましたが、そのうちのどこかの地域に強く移住したいと考えており、その移住のサポートを獲得するために参加する人

次に、鹿児島に移住したいと考えているけど、まだよく分からないから7地域のどこかに指名されればなんとなく良いかなと考え、とりあえずイベントに参加した人

前者は、応募者の移住したい先と、候補地の団体の指名が合えば、うまくマッチングしたと言えるでしょう。マッチングしなかったら、応募者にとってはこのイベントは意味が無いですが。

ただ、問題は後者です。後者の人は、まだ特定の地域に移住したいと考えておらず、たとえ指名されてもその地域のことを知るだけで、はたしてその先の移住に繋がるのかに疑問があります。移住というのは、他人に勧められてするものでもありませんし、ドラフトで指名された地域の団体から移住を勧められたからといって、移住を決めるものでもないと思います。

このドラフト会議では、前者のパターン。つまり、候補地の中から、特定の地域に移住したいと考えている人をメインに参加させる必要があるでしょう。

はたして移住ドラフト会議をやる必要があるのか

特定の地域に移住したいと考えている人にとっては、サポートを受けたい地域の指名だけ受けられればいいのですから、その他の地域から指名されることにはまったく意味がないと思います。

でもそう考えると、はたしてわざわざ移住ドラフト会議をやる必要があるのでしょうか。移住したい地域がある人は、直接その地域について調べ、移住の手助けをしてくれそうな団体を探せばいいだけですし、移住のサポートをしたい団体は、うまく自分たちでPRを行い移住希望者をサポートできる体制をとればいいのではないでしょうか。

移住のサポートをしたい団体は、もっと移住したいと考えている人への窓口を広げていくべきだし、移住したいと考えている人も、自分で仕事や家を探せるくらいの気概じゃないと移住は厳しいのではないでしょうか。自分で一通り調べてから、相談してみるのは良いことだと思いますが。

移住ドラフトを開催する手間や資金を、直接移住希望者のサポートやPR活動に回したほうが良いのではないかとも感じてしまいます。

移住者を増やすためにはどうするか

この移住ドラフト会議の試み自体は、おもしろいアイデアだと思いますし、鹿児島県が移住者集めに力を入れ始めているということが分かり、PRにはなったのではないでしょうか。

しかし、課題は多くあり、実際に移住者を呼びこむには、さらなる工夫が必要になってくるでしょう。PRに力を入れたり、移住希望者に対するサポートの充実を図ったりとやることはあります。

ただ、移住者を呼べばいいという問題ではないでしょうし、移住者を集めてどのような街にしていきたいかを徹底的に考える必要があるのではないでしょうか。

さいごに

僕は、運営の中もまったく知りませんし、どのような感じでイベントが行われたのかも知らないので、的外れな意見を言っているかもしれませんがその点はご了承ください。

移住ドラフト会議の試み自体は非常におもしろいと思うので、もし結果を出すことができれば、ドラフト会議が広がっていく可能性もあります。いいアイデアだけではなく、結果を出してなんぼなので、このイベントの結果に今後、注目していきたいです。

参照:鹿児島移住ドラフト会議ホームページ鹿児島移住計画ホームページ

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