現代の飛脚から学ぶ非効率の価値。非効率だからこそ、愛情や想い、物語を届けることができる。

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なにごとも効率をもとめることが、良いことであると世間では思われているのではないでしょうか。「ライフハック」ということばに代表されるように、時間を効率良くつかうためのノウハウが巷にはあふれています。

非効率を、効率化することは大事なことですが、今回は、非効率だからこそ与えられる大きな価値についての話をしたいと思います。

時間的効率というメリットを上回る価値が、非効率であることからうまれる

非効率のものには、手間がかかっています。手づくりのマフラーを一ヶ月間かけてつくるより、衣料品店を訪れれば、高品質でおしゃれなマフラーを買うことができます。手作りのおべんとうをつくらずとも、コンビニやスーパーにいけば、安くておいしいものを買うことができます。

有名な起業家も以前に、「手づくりのおべんとうなんか作っているのがムダだから、買えばいいじゃん」というようなことをいっていたと記憶しています。

皆、効率的で、楽することができるならその手段をつかうと思います。時間効率だけを考えれば、手づくりのマフラーをつくる人はいないし、わざわざ手づくりのおべんとうを作る人もいないでしょう。でも、時間的効率というメリットを上回る価値が、非効率であるということからうまれる場合があるのです。

非効率だからこそ、愛情や想いをこめることができる

高級な衣料品店のマフラーをプレゼントされるより、愛するひとが手間をかけてつくってくれたマフラーをもらったほうが何倍もうれしいと思います。高校を卒業したときに、毎朝お母さんがはやくおきて、作ってくれたおべんとうのありがたみを感じたという人も、多くいるのではないでしょうか。

そこには手間がかかっていて、たしかに非効率です。ただ、そこにはたしかに、愛情や想いがこめられているのです。非効率だからこそ、そこに愛情や想いという価値をこめられるのです。あえて、非効率な作業をすることで、効率的に動くことの何倍もの価値を生みだすことができるのです。

現代の飛脚から学ぶ非効率の価値

日本史を学んでいれば、飛脚という言葉は聞いたことがあると思います。鎌倉時代や江戸時代に活躍した物資を配達する人のことです。

現在も仕事を受け付けているかは、定かではありませんが、その飛脚の仕事を現代の日本で、復活させた方がいます。

HP:飛脚の加藤

加藤さんは、「重いモノではなく、想いを届ける」「物ではなく、物語を届ける」をコンセプトに、依頼主から荷物を受け取り、送り主まで荷物を徒歩で届けます。料金は、時間で決まるのではなく、一歩一円とその労働量に比例して決まります。

このように、現代の資本主義の常識からはかなり逸脱した取り組みを行っています。彼の取り組みで生み出される価値とはなんなのでしょうか。

それは活動のコンセプトにもあるように、ただものが効率良く届けのではなく、時間と手間をかけて想いを届けることであり、それは送り手から飛脚を通じて、ものが送り主まで届くストーリーとしての見えない価値があるのです。

その見えない価値の感じ方は、人それぞれなのかもしれません。ただ、彼の活動は、何事においても効率化を目指すような現代に対して、一石を投じるものなのだと思います。

最後に

効率をもとめることは大事なことだけれど、非効率だからこそ与えられる価値があるという話をしました。

手づくりのマフラーやお弁当、飛脚の加藤さんの例のように、非効率であるからこその価値は、普段の暮らしやビジネスの場面にもたくさん見受けられます。

手間がかかって、効率的でないことを行うことで、違った価値を生み出すことができるという視点をあらためて意識してみると、世界の見方がすこしだけ変わってくるのかもしれません。

関連記事:人の手がかかるものづくりには非効率の価値があるから、その他の作業をできるだけ効率化するべき。

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