いい仕事とは、そこに自分が「いる」感じがする仕事である。

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記事タイトルは、西村佳哲さんの『自分をいかして生きる』中で、いい仕事とは、そこに自分が「いる」感じがする仕事であるとおっしゃっています。

言葉の一つひとつが、仕事に対して僕が考えていたことに対して、「そうそう!そうなんだよ!」と相槌を打ってしまうように、わかりやすく言語化してくれています。

今回は西村さんの言葉を紹介したいと思います。

仕事を通じて、生の実感を得られるか

本記事の引用部分は、西村佳哲さんの『自分をいかして生きる』からの引用です。

「生き生き」という言葉には「生」が二度登場する。
一部の先進国では人間の生存は比較的容易になった。が、ご飯をたべて、動いて、呼吸してさえいれば生きているというわけじゃない。生きている時間の上で、さらに生きる。あるいは新しく生まれ直すような瞬間を、わたしたちはこんな言葉づかいでとらえる。同じように、働くことはできる。ただ働くことは。でもその中に<生>の充実があるか。その仕事を通じて、自分自身が生きている実感を得られているかどうか。そんなことは仕事に求めるべきじゃない、理想論だよ、という人もいるかもしれない。しかし多くの人にとって1日の大半をしめる「働く」時間の中にそれを求めないとしたら、いったいどこに求めるんだ。余暇や私生活の中に?わたしたちは、仕事と生活をわけて生きることができるんだろうか?そもそも、なぜわける必要があるのだろう。

 

「いい仕事」いったいどんなことを指すのか。これはなかなか言葉に出来ずにいた。今はこう思う。僕が魅力を感じ、満足を覚えるのは、「いる」感じがする仕事である。「いる・いない」は「上手・下手」じゃない。美味しいに越したことはないが、極端な話、不味くても「いい!」と思える店もある。そしてそんな仕事に触れている時、自分は元気になっている感覚があるのだった。

人間は基本的に、「いい仕事」をしたい生き物だと思う。給料や条件とかステイタスの話ではなく、他人の人々に対して「いい影響を持ちたい」、という欲求があると思う。「いい影響」とは、その仕事に接した人間が「よりハッキリ存在するようになる」ことを指すんじゃないか。「より生きていく感じになる」と言い換えてもいい。

人から「熱のこもったありがとう」をもらった時、人は周りに良い影響を与えていると自分で自分を肯定できるのではないでしょうか。

自分が手がけた仕事に対して、「ありがとう」という言葉が返されてくるときほど、仕事をしていて満たされることはないんじゃないかと思います。その「ありがとう」は、お客さんからだけでなく、仕事仲間からもらえるのでも十二分に嬉しいものです。

仕事をしている自分の存在が認められないときほど、辛いことはありません。だから僕は、一緒に仕事をする仲間に対しても、「熱のこもったありがとう」言える人でありたいと思っています。

より生きている人の姿は、それを目にした人の存在感覚に働きかける

また、西村さんは、自分が「いる」仕事をすることによって、周りの人にも良い影響を与えられると言っています。

心が眠っているような状態や、生きているんだか死んでいるんだかわからないような状態ではなく、人が「より生きている」ようになることを助ける働きが「いい仕事」なんじゃないか。その眼差しで世界を眺めると、仕事という言葉をめぐる風景が変わり始める。真夜中の道路工事現場で交通整理をしていた、あるおじさんの礼儀正しさに心打たれた時のこと。隅々まで手の入った庭へ足を踏み入れた瞬間の、ハッとする気持ち。 思わず背筋が伸びて、少し呼吸が深くなるあの感じは、その仕事を成している<存在>を目撃した自分の<存在>が、より生きることに向かって身を整えた、小さな反応なのだと思う。 より生きている人の姿は、それを目にした人の存在感覚に働きかける。たとえば、人の勇気を起動して突き動かすのは、なによりも実際に勇気を出して行動した人の姿だ。自分が「いる」仕事をすること。それが、会社が働き甲斐のある会社に、人の集まりが関わり甲斐のある集まりに、今この瞬間が生き甲斐のある時間になる始まりなんじゃないかと思う。

仕事に限らず、一生懸命自分の今生きている瞬間を全力で生きている人の姿をみると、心が震え上がる感覚がします。僕が以前に、このブログで取り上げた、登山家の山井夫婦、ボディービルダーで今は亡きマッスル北村さんを知ったときは、生のエネルギーをもらった気がしました。

参照:人生を山に賭ける登山家、山野井泰史さんの生き方。

参照:東大と医科歯科大医学部を中退した伝説のボディービルダー、マッスル北村さんの生き方

最後に

仕事を通じて、自分自身が生きている実感を得られているかどうかは、仕事をする上で非常に重要な要素です。

そして自分が「いる」感じがする仕事とは、自己肯定感や納得感を得られている仕事なのだと思います。

仕事に対して不満を持っている人は、たくさんいます。簡単に解決策が出る問題ではありませんが、不満を持つ人は一旦立ち止まり、「自分にとっての良い仕事」とは何かを考えてみることが大事なのではないでしょうか。

それではまた!

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