書評」カテゴリーアーカイブ

広告やメディアで人を動かそうとするのはあきらめる。

2014年7月に第1刷が発行された田端信太郎さんと本田哲也さん共著、『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。」は、メディアや広告について考える上で、示唆に富む本でした。

「心」=人の気持ち、感情、本音(インサイト)
「技」=メディアやコンテンツの戦略と戦術
「体」=体験、体感

本書の中では、上記の「心技体」がメディアや広告を通じて人を動かすために必要な要素として紹介されています。今回は、メディアや広告で人を動かすことについてです。 続きを読む

地域コミュニティは、外の世界との繋がりがあるからこそ成り立っている。

若者を中心に、地域のつながりやコミュニティのあり方を問い直すような動きが次々と生まれています。地方に限らず、東京の至る所でも人々がつながりを求めて、新たな場が形成されてきています。

コミュニティといっても、その規模は様々であり、一人の人が多くのコミュニティに参加し、多層的に活動をしている場合もあります。

今回は、閉じたコミュニティではなく、開かれたコミュニティであることの重要性についてです。 続きを読む

健全な社会とは、多様な「精神の習慣」が存在する社会である。

哲学者の内山節さんの著書『共同体の基礎理論』の中で、19世紀中頃にフランスで活躍した政治社会学者のトクヴィルが取り上げられています。

トクヴィルの代表作に『アメリカの民主政治』があります。1830年代は、アメリカは世界で最も民主的な国、民主主義が確立されている国であると思われていましたが、トクヴィルはそのアメリカに「強権的なもの」、「全体主義的なもの」、「抑圧的なもの」を見ました。

それはなぜだったのかを、内山さんが非常に分かりやすく、紐解いています。今回は、人々の考え方が社会を形作るという視点について紹介します。 続きを読む

資本主義の本質は、資本を高速で増やしながら経済を発展させていくこと。

株式会社メタップスの佐藤航陽さんが書いた『未来に先回りする思考法』の中で、資本主義がなぜ農業や工業分野などから、金融や情報通信などの物理的な制約に縛られない分野に移っていったのかが非常にわかりやすく説明されているので、シェアしたいと思います。 続きを読む

シンプルで、余分な贅肉が付いてないシュッとした文章が良い。

使い古された言葉だと思いますが、文章はできる限りシンプルがいい。

文章をシンプルにするということは、必ずしも情報量を少なくすることではありません。文章をシンプルにすることで、最小限の表現で伝えたいメッセージの核を浮き上がらせることができるのです。

今回は、文章をシンプルに書くことについてです。 続きを読む

不安感に苛まれながら悩んで苦しんだ時期が、納得感のある生き方を生む。『悩みどころと逃げどころ』

鋭い視点を持ち、社会をわかりやすく紐解いているブログ「Chikirinの日記」を運営しているちきりんさんと、日本人初のプロゲーマーで、世界中の格闘ゲームファンから支持されている梅原大吾さんの対談本である『悩みどころと逃げどころ』を読みました。

まったく生い立ちの違う二人の対談ですが、お二人とも本質的に物事を見る目を持っているので、たとえ意見が違ってもそこから対話を通じて内容が深まっていきます。

今回、特に印象に残った対談箇所を、2つ挙げてみました。 続きを読む

地域おこし協力隊は、自他共に誇りの持てる暮らしを創造していく仕事だと思う。『地域おこし協力隊 日本を元気にする60人の挑戦』

2015年9月1日出版の『地域おこし協力隊 日本を元気にする60人の挑戦』を読みました。

地域おこし協力隊は、かなり知名度が上がってきた制度だと思います。協力隊として地域に入り込み、活動を行った60名もの方の活動記録は、非常に興味深いものがありました。

今回は、地域おこし協力隊について本書を踏まえながら考えたことを、書きたいと思います。 続きを読む

聞き上手になるためのコツを、プロのカウンセラーから学ぶ。『プロカウンセラーの聞く技術』

聞く技術に関して興味を持ったので『プロカウンセラーの聞く技術』という本を読みました。

筆者の東山絋久(ひがしやま ひろひさ)さんは臨床心理士であり、プロのカウンセラーです。また現在は大阪にある帝塚山学院大学で教授をされています。

この本のテーマは「聞き上手になるため」です。聞く技術をもって人間関係を円滑にしたいと考える人から、カウンセラーを目指している人。日常的にインタビューする人にとっても、参考になるエッセンスが詰まっています。

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