資本主義の本質は、資本を高速で増やしながら経済を発展させていくこと。

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株式会社メタップスの佐藤航陽さんが書いた『未来に先回りする思考法』の中で、資本主義がなぜ農業や工業分野などから、金融や情報通信などの物理的な制約に縛られない分野に移っていったのかが非常にわかりやすく説明されているので、シェアしたいと思います。

資本を高速で増やすことを望まれる経済

人間の欲望には限界がないという前提に立ち、その性質を活用して経済を発展させて行こうとするのが資本主義の本質であると佐藤さんは語ります。

資本主義は常に次の金脈を求めてさまよい、より効率的に資本を増やせる方法を探しています。人間の欲望には際限がないという前提に立ち、その性質を活用して経済を発展させて行こうとするのが資本主義の本質です。そして、その資本主義において最も必要性が高いのが「資本を高速で増やすこと」です
では、農業や工業と金融や情報通信業、どちらがより効率よく資本を増やすことができるのでしょうか?

農業や工業といったビジネスは、資本を一度商品という物質として現実世界に戻します。そして、物として商品を販売し、資本を増やすという手法をとります。一方で、金融や情報通信は現実世界に戻す物質が存在しません。金融は資本から資本を生み出し、情報通信は情報を資本に変えます。貨幣も情報もただの概念であり、非物質的な存在です。

現実世界に物質として戻しそれを元手に資本を増やすのと、仮想の概念同士のやりとりで資本を増やすのと、どちらがより効率的かつスピーディか、結果は明らかでしょう。現実世界の形ある商品を作るためには工場も必要ですし、倉庫から配送まで様々な物理的な制約も存在します。そういった規約が多いほど資本が増えるスピードが落ちていきます。

一方で、場所も時間も必要とせず、資本や情報のみで完結するビジネスは、スケーラビリティが高いです。工場も倉庫も、何万人という従業員も必要ではありません。世界中どこにいてもビジネスができ、かつ、多額の初期投資も必要ありません。

 より効率的でスピーディに資本を増やしていく方法を探していくと、経済の中心は農業や工業から、金融や情報通信などの非物質的な分野に移っていくのが必然的な「流れ」です。

確かに今の社会を見ても、経済の中心は、人の手がかかり、資本を速く動かすことができない一次産業ではなく、いかに資本を早く増やしていくかが大事になってくる非物質的な産業に重きがおかれています。

以前に、「人々の精神の習慣が社会を形づくる」という内容の記事を書きましたが、まさに、資本を高速で増やすことが正義であると世界中の大多数が、考えているからこそ、資本主義社会が形づくられているとも言えるのでしょう。

参照:健全な社会とは多様な「精神の習慣」が存在する社会である。

最後に

資本主義の原理に従い、効率的でより速く資本を増やしていく方法を探していくと、経済の中心は農業や工業から、金融や情報通信などの非物質的な分野に移っていくということが、これまでの歴史からも証明されています。

資本主義が悪いということではありません。人々の欲望が際限なく資本を高速で増やすことに向けられていった結果として、バブル崩壊やリーマンショックといった経済危機が生まれました。そして、大きな事件にならずとも日々、色々な問題が起こっています。

資本主義社会と向き合いながら、自分たちがどうありたいかをしっかりと考える必要があるのかと思います。

それではまた〜!

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